今月は、市原商工会議所主催の創業スクールを卒業して創業を果たした甲斐昭二さんと福原優衣さんに、現状や産業支援センターの活用についてお聞きした内容を紹介します。
(聞き手 :産業支援センターコーディネーター 中小企業診断士 西 泰宏)
聞き手:まず、自己紹介を兼ねて今のお仕事についてお話しください。
甲斐さん:2019年の創業スクールを卒業し、紙の専門商社で勤務した経験を活かし2021年9月に紙製の雑貨を集めたセレクトショップ「Paper Joy 紙楽」を開業しました。
福原さん:2022年の創業スクールを卒業し、飲食店での勤務経験と調理師資格を活かしキッチンカー「Moi Moi」による軽食販売を4月9日に始めました。
聞き手:お二人とも創業スクール卒業後無事に創業を実現されました。創業スクールにて学んだことの中で役に立ったことはどのようなことですか。
甲斐さん:一緒に学んだ方との繋がりができた点であり、今でも情報交換をしています。また、財務的なことをしっかり勉強したので資金調達する際金融機関に提出する事業計画書作りをスムーズに進められました。
福原:昨年11月に試験的に販売をした際の売上があったため確定申告が必要でしたが、スクールで申告書の作り方を学んでいたので大変助かりました。また、スクールで知り合った村井智沙さん(前月こちらのコーナーでご紹介)のキッズスクールでの出店のお話を頂きました。
聞き手:現状、どのように産業支援センターを活用していますか。
甲斐さん:情報収集の場として活用しています。センターに来ると様々な人が居るので、市内の様子を直接お聞きすることができます。あとは、小規模事業者持続化補助金の事業計画書を添削して頂き採択されました。
福原さん:私も、小規模事業者持続化補助金の事業計画書の添削をお願いして採択されました。
聞き手:お二人はタウン誌「銀杏マガジン」で紹介されていますが、どのようなことがきっかけだったのでしょうか。
甲斐さん:「銀杏マガジン」を発行しているちー房舎の丸哲章さんに「一緒にイベントをやらないか」とお声がけを頂いたことがきっかけです。
福原さん:以前勤めていた時代家の川崎社長から丸さんを紹介して頂き、本格的に事業を開始する前に紹介記事を書いて頂きました。
聞き手:今後の事業の展望を教えてください。
甲斐さん:やはり市原市内でもっと紙を使って頂きたいと考えています。そのために、店でのワークショップ開催などによって、実際に紙の良さに触れて頂く機会を作っていきたいです。
福原さん:現状、自宅の一部を仕込み場所としていますが、使い勝手が悪く、仕込みに必要以上に時間が掛かっています。専用の仕込み場所の確保のために、店舗を構えることを考え始めています。
聞き手:今後、産業支援センターにどのようなことを望みますか
甲斐さん:経営課題の解決に向けたサポート、情報交換の場の提供、事業者間のマッチングといったことを希望します。
福原さん:例えば店舗を構えることを考える場合、独力で考えるのは難しいと感じています。そのような経営的な検討や判断が必要な時に、サポート頂きたいと思います。
聞き手:是非、産業支援センターを今後も活用してください。ありがとうございました。