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長門工業株式会社 代表取締役 日田信博氏 ~女性現場監督や外国人労働者のスキルアップに取り組み、現場で活躍する環境を整える~

「京葉工業地帯」と共に歩んできた、地元の建設業者

長門工業株式会社は1969年に設立された会社で、伯父が創業者です。長年、京葉工業地帯のプラントの施設修繕工事に従事してきました。お取引先様からは地元のプラント建設業者として信頼を頂いています。弊社のモットーである「安全」「安心」「心の通いあう企業」を目指し、お客様のご依頼に応えてきました。
弊社が主に従事する化学プラントでは、安全性が何よりも大事です。昔から職人・技術者を派遣、請負工事をして取引様とお付き合いして頂いております。現在では、客先からの要望にも応えて 現場へ工事監督 安全専任(統括 元方含む)及び事務員を派遣することなど人材のスキルアップもおこなっております。

プラント現場の業界を多くの人に知ってもらいたい

今回、たまたま「市原で大切にしたい会社」の制度を知る機会があり、申し込んでみようと思い立ちました。プラント現場は入退門管理を厳密にしていることもあり、一般の方々が工場構内を知る機会は少ないかと思います。この業界でも人手不足という課題を抱えています。働き手に集まってもらう為にも、まずは知ってもらうことが重要だと考えました。この制度を通じて弊社の活動の周知に繋がり、業界そのものの認知度を高める一助になればということが申請を決めた要因でした。

 

働く人のスキルアップ、高度人材化を目指して

弊社では創業当時から、女性スタッフを現場の清掃員として派遣してまいりました。また、現在では事務スタッフの派遣は需要も多く、取引先からのニーズに応えることにも寄与するようになってきました。スキル習得の希望者には閑散期に社内勉強会や外部講習会に参加する機会を設けており、社内教育制度として根付いてきました。
他にも技能実習生の受入れも積極的に行っています。これまで、技能実習生というと最低限の日本語だけを習得したら現場に入って頂くことが一般的でした。しかし、それでは専門用語を扱うことが多いプラント現場で出来る作業は限られてしまいます。弊社では専門用語やルール、道具の使い方を中心にプログラム化して教育を行っています。技能実習生が先々の選択肢を増やせるように、期間満了後の継続勤務だけでなく、母国にある協力会社の現地採用などにも繋がっていくような教育システムの構築を現在進めています。将来的には技能実習生が「現場監督者」にもなれる環境にしていきたいと考えています。

弊社の思いとして
今回、大切にしたい会社の受賞を目にして下さった取引先様からお祝いの言葉を頂きました。
市原市は専門性のある企業が非常に多い地域だと思っています。各々が企業情報を更に発信して、連携できる部分を見いだしていくことが重要だと思います。
そのために商工会議所に期待することとして、地域・業種ごとの連携、情報交換の機会を更に拡充してもらえるとが意義深い事と思います。経営層だけでなく、現場レベルの職員の情報交換による企業同士の連携も増えていくと更に地域経済が活性化するように思います。

 

永続的な企業を目指して積極的に半歩先を踏み込んでいく

弊社が目指すのは100年先も継続している企業です。社員・取引先・関係者皆が「Win-Win」になるように全体最適化を考えて行動していきたいと思います。そのためには『半歩先』、でも他の人・企業がやっていないことを常にやり続けることで、弊社だけでなく、業界の未来に繋げていき永続的な企業にしていきたいと思います。

 

会社概要

【基本データ】


会社名:長門工業株式会社
住所:千葉県市原市五井8809
TEL:0436-21-2658
HP:http://nagato-kougyou.co.jp