創業のきっかけ
長年CADオペレーターとして、多岐にわたる図面や資料を作成してきました。その経験を通じて、どの分野の図面や資料も自信を持って作成できる技術が身につき、これが創業を決意する大きな理由となりました。 私の理念は、「CADオペレーターはどの分野でも図面を描けるべきである」という考え方です。この信念は、創業における私の強みの一つだと思います。
また、創業の理由として、現職の業界では図面や資料を作成できる人材が不足しており、取引先の設計会社が人手不足で困っているという状況を知りました。私の技術で多くの設計会社に貢献できるのではないかと考えたことも、創業を後押ししました。
Drafting BASE 株式会社とは
設計会社から業務委託を受け、図面の作成や行政への提出書類などの資料作成を主な業務としています。また、依頼されたその他の書類作成も行っています。お客様から「手間がかかる」「時間がない」といった声があれば、その作業を丁寧かつ迅速に対応することを心がけています。 取り扱う図面の分野は、土木、プラント、住宅関連や家具の設計など、多岐にわたります。千葉県内だけでも図面を扱う会社は1,000社以上ありますが、CADオペレーターは非常に不足しています。
勤務時代から掲げてきた「CADオペレーターは分野を問わず図面を描けるべき」という信念のもと、幅広い分野での作図技術を獲得することに挑戦してきました。この経験が、独立した現在の強みになっていると考えています。
市原市産業支援センターの活用
私の家族が個人事業を営んでおり、その付き添いで初めて支援センターを訪れました。独立を考えた際、改めて一人で相談に伺ったところ、創業講座の案内をいただき、時間を作って受講しました。勤めながら全10日間のセミナーに通うのは大変でしたが、そこで知り合ったメンバーの中には、今でもプライベートや仕事でお付き合いを続けている方がいます。
セミナー受講と並行して、「市原市未来開拓サポート事業補助金」の申請にも挑戦しました。おかげさまで採択いただき、業務に必要な機材やソフトウェアを導入。その後、創業融資も受けました。初めての事業計画作成の経験でしたが、中村コーディネーターに親切に教えていただきながら取り組むことができました。
産業支援センターの魅力は、多くの専門家がいる点にあると思います。一人の専門家だけでなく、セカンドオピニオン的に多角的なアドバイスをいただける点が非常に心強いです。また、交流会も頻繁に行われ、新しい出会いの機会を得られるのも良いところです。
現在とこれから
ありがたいことに、いただける仕事が増え、私一人では手が足りなくなってきています。今後は外部との協働を視野に入れたCADオペレーターの育成にも取り組んでいきたいと考えています。
パソコンのインストラクター経験もあることから、昨年度より産業支援センターで月1回の相談員やセミナー講師を務めています。CADに限らず、オフィスソフトの使い方などで分からないことがあれば、気軽に相談に来ていただけると嬉しいです。
創業してから、同業種だけでなく、さまざまな分野の方と知り合う機会が増え、日々刺激を受けています。まだ創業したばかりですが、仲間やこれから創業を目指す方々と手を取り合いながら、一緒に成長していきたいと思います。
学校卒業後、木造建築の意匠・図面作成の業務に従事。
その後、プラントや解体現場に関するものやメガソーラー発電の現場図面など多岐に渡る作成に携わる。
その他にパソコン教室のインストラクターを経験。
令和6年1月にDrafting BASE 株式会社を設立。
現在は作成業務だけでなく、産業支援センターの専門家も務め、パソコンやCADの指導にも対応している。