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~はばたけ!いちはらの創業者!~ mamaゆめkolove“if” 宮田 朝子 さん

市原商工会議所主催の「いちはら創業スクール」を卒業し、市原市南岩崎に託児付きレンタルスペース「mamaゆめkolove“if”」をオープンさせた宮田朝子さん。今回は、現状や産業支援センターの活用についてお話を伺いました。


★創業のきっかけについて教えてください

私は、保育士やベビーシッターの経験に加え、4人の子育てを通して、自分の時間をつくることの難しさや大切さを、身をもって感じてきました。

子どもたちのことを一番に考える毎日。でもその中で、ふと立ち止まると「私って、今どうしたいんだろう?」って、自分自身が見えなくなることもありました。舞踊活動を続けながら、子どもを安心して預けられる場所、リフレッシュする時間や、仕事に集中できる環境の必要性を痛感したことが、“if”を始めるきっかけになりました。

ママが自分を大切にできること。それは決してわがままじゃなくて、家族みんなの笑顔にもつながる――。

そんな想いから、「子どもが安心して楽しく過ごせて、ママがホッと一息つけたり、自分のやりたいことに向き合える」そんなスペースを作りたいと思い、託児付きレンタルスペース“if”をスタートしました。

★ご利用者の特徴は

創業前に思い描いていた利用者像と、実際に来られる方々の様子が全く異なっていて驚きました(笑)。子育てと仕事の両立が大変なママが多いので、当施設ではお子様を預けて、ゆっくりとした時間を過ごしていただくことをイメージしていました。
しかし、実際にご利用いただいているのは、市原市や袖ケ浦市を中心とするアクティブなママたちが多く、施設の利用目的も私たちの想像とは異なっていました。
この施設では、ビジネスチャンスを求めたり、学びやコミュニティの場として活用されたりする方が多くいらっしゃいます。さらに、利用者の皆様から施設を一緒に盛り上げようと応援してくださる方々も増え、大きな励みになっています。

★コラボする業種は

施設では、ピアノやギター教室、食材にこだわった料理教室、アロマやエステ、リトミック教室など幅広い業種の方々と連携しています。また、「いちはら創業スクール」の同期も積極的に施設を活用してくださっています。

★いちはら創業スクールや市原産業支援センターについてお聞かせください

創業スクールではビジネスの基礎を学び、目標を共有できる「ビジネスパートナー」に出会うことができました。修了後は、市原市産業支援センターのコーディネーターと事業計画を相談し、方向性を一緒に模索しました。
最終的な決定は自分で行いましたが、成功例や失敗例を知ることで多くのヒントを得ることができました。困った時や当初の目的を見失いそうになった時、一緒に考えてくださるので、大変ありがたいです。また、センター主催のセミナーや交流会を通じて、他の創業スクール卒業生との出会いもあり、そこからお互いのビジネスに繋がったりと、横の広がりを実感しています。

★今後の展望についてお聞かせください

mamaゆめkolove“if”」は、子育ても、仕事も、学びも、ママたちが“私らしさ”を取り戻し、のびのびとチャレンジできる拠点として育てていきたいと思っています。
ここで生まれる小さな一歩や出会いが、ママ自身の夢を育て、家族や地域にもやさしい循環を生んでいく――そんな未来を思い描いています。
“if”は、ママたちの「やってみたい」や「いつかこうだったらいいな」が、現実になる場所。
ひとりで頑張らなくていい。仲間とつながりながら、自分のペースで前に進める。
私自身も、ひとりのママとして、そして応援団のひとりとして、ママたちの挑戦や想いに寄り添いながら、共にこの空間を育てていきたいと思っています。

 

聞き手:中小企業診断士 西泰宏氏(市原市産業支援センター中小企業コーディネーター)

mamaゆめkolove“if”
代表 宮田 朝子
業種:託児付レンタルスペース
所在地:市原市南岩崎
・自然に囲まれた非日常空間で、ぐっすり眠れる“”田舎の実家に帰った気持ちが・・・“”
・保育資格があるママや子育て経験豊富なママがお子様を見守ります