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株式会社やます 代表取締役 諏訪寿一氏 ~「大切にする、カタチにする、高める」という経営理念のもとに~

お客さまも従業員も幸せになるスパイラル

株式会社やますは千葉県の名物を中心とした、いわゆるお土産品の製造・卸・小売業を行っています。ずっと小売店への卸業のみだったのですが、やはりお客様と直接顔を接することに醍醐味を感じ、2002年に「房の駅」として小売業に進出しました。その後、農業法人を設立し、生産・加工にも進出。現在は、生産・加工から卸、小売りまで一貫した体制が構築されています。
今回「市原で大切にしたい会社」として認定されたということは、私たちの理念を認めていただいたと感じています。よく「ESが先か、CSが先か」ということを耳にするのですが、お客様の前に立つのは社員ですから、社員が幸せを感じていないとお客様が幸せになるはずがありません。だからこそ、そのスパイラルを作るために、さまざまな取組みを行いました。

自社の研修システムや経営理念の浸透が成果を生む

まず「やます道徳」(以前は桜学園)というもの。これは教育プログラムのひとつで、月に1回、部門長などが勉強していくもの。会社としての考え方や道徳的な、おのを学ぶために構築したものです。
さらに2018年に経営理念を変更しました。以前の経営理念は千葉県を全面に押し出していたのですが、事業規模が大きくなり不備が出る場面もありました。だからこそ、現在の考えを「大切にする、カタチにする、高める」という言葉に集約し経営理念としました。

これらの取組みの先には、今以上に千葉県に誇りを持ってもらいたいと思いがあります。現在、経営戦略の一環として「千葉世界一作戦」と銘打ち、千葉を世界一の観光地にする取組みを始めました。多くの人に千葉の魅力を知ってもらい、住んでいる人が誇りを持てるよう、地域社会に貢献したいと考えています。

市原市産業支援センターに期待すること

私自身、市原商工会議所の経済産業人交流会で副会長を務めさせていただいています。市原市産業支援センターや市原商工会議所に期待することは、市原市が抱えている課題の解決です。特に今後、事業承継はとても大きな課題になってくるのではないでしょうか。ういった課題に対応するためにも、商工会議所の存在は大きいと考えています。実は、小さな事業を営んでいる会社が廃業すると、困る人はかなり多いわけです。私たち自身、そのことを実感しています。農家の高齢化も進んでいますから、今後、農家の事業承継問題が必ず出てくる。だからこそ、自分たちでできることをやろうと、農業を始めたという経緯もあります。市原市が抱える問題に対して、市原市産業支援センターと連携を取りながら、しっかりと取組んでいきたいですね。

会社概要

【基本データ】


会社名:株式会社やます
住所:千葉県市原市国分寺台中央7-16-2
TEL:0436-21-2637
FAX:0436-21-6543
HP:http://www.yamasu.com/