タクシー業から福祉業、さらに保育事業まで

有限会社潤井戸タクシーは1961年に創業し、当初は一般旅客運送業、つまりタクシー業を行っていました。しかし、時代が変化していく中で新しい事業への転換を考えなければならなくなりました。そこで始めたのが介護事業。「まごころケアサポート」という介護部門を立ち上げ、妻がケアマネジャーの資格を取得し、介護用のタクシーとして福祉車両を導入。現在は介護タクシーと訪問介護の両方を行っています。

さらに、タクシー業界ではドライバーの高齢化という問題が以前からありました。その課題を解決するために、子育て中のママが働けるように2017年4月に保育所を立ち上げました。子どもを保育園で預かって、その間タクシーのドライバーとして仕事をしてもらう体制を構築しました。現在では、5名のママさんドライバーに仕事をしてもらっています。

地域活動しているからこそ、産業支援センターとの関わりを強化したい

私たちが事業を営む市津地区は、地域の結びつきが強く、地域活動に積極的な地区です。夏に夏祭り、冬に菊祭りというふたつのお祭りが2大イベントとして活動しています。もちろん私たちも市原商工会議所の支部の一員として、これらのイベントのお手伝いもさせていただいております。地域の中での活動は、その地域で事業を行う異業種の方と出会えるので非常に助かっています。

また、地区での結びつきが強いので、お互いに助け合いながら仕事を頼んだり頼まれたり、といった関係性も生まれています。 とはいえ、高齢化も進む中で、地域の活性化には今以上に取組んでいかなくてはいけません。市原商工会議所や市原市産業支援センターと連携しながら、この地域の人たちが笑顔で住み続けられるよう努力していきたいと考えています。

地域の人々の大切な移動手段として

その他にも市原市市津地区でのデマンドタクシー事業も行っています。この地域では運行するバスが撤退したため、交通空白地域になってしまいました。けれど、地域に住む人々には生活していかなければなりません。地域ありきで、地域の皆さまと一緒に育てていくべき事業だと考えています。 潤井戸タクシーはタクシー会社の枠を超えて、社会の変化に合わせた柔軟な対応を心がけています。その根底にあるのは地域への思いです。住み慣れた地域で、人々がずっと住み続けられるよう、自分たちができることをしっかりと考えていきたいですし、そのための手助けをしたいと考えています。

その他にも2018年には観光タクシーを始めるなど、潤井戸タクシーはタクシー会社の枠を超えて、社会の変化に合わせた柔軟な対応を心がけています。その根底にあるのは地域への想いです。地域の人々がいつまでも人生を楽しく、いきいきと暮らせる街づくりの一助になりたいと考えています。