時代と歩調を合わせるように、変化を繰り返してきた
開業したのは1980年なので、間もなく40年を迎えます。最初はドトールコーヒーの監修で、本格的なコーヒーを楽しむカフェとしてオープンしました。当時はカフェというよりも純喫茶という時代。薄暗い照明の中で、コーヒーを飲むという文化でした。現在のカフェのように明るく開放的な空間というのが珍しかった時代でしたね。振り返ってみれば、コーヒーの楽しみ方が広がっていった時代だったと思います。そういった時代の後押しもあって、おかげさまで多くのお客様にご利用いただくようになりました。
その後、バブルの時期を経て、外食の時代がやってきます。それまではお弁当を持ってきていたビジネスマンがお昼ご飯を外食するようになったんです。そのころからランチを始めて……。サンドイッチやスパゲティといった軽食のお店から、肉を中心にしたレストラン形式のお店にリニューアルしたのが2014年です。思えば、時代の変化に合わせてメニューや内装を変えてきました。現在は、地元の食材を使ってハワイの料理を食べられるカフェ&レストランとして営業しています。
商工会議所との深いかかわりの中で気づいたこと
産業支援センターというか、商工会議所には開業当初からお世話になっています。市原で生まれ育ったこともあり、商工会議所のさまざまな事業に携わるという経験をさせていただきました。そもそも商工会議所というのは、事業をスムーズに行うようサポートしてくれる組織です。特に資金面で、銀行との橋渡しをしてくれて、少しでも有利な条件で融資を受けられるように尽力してくれます。キャリオカをリニューアルする際にも、産業支援センターのセンター長である藤田さんに相談をして、リニューアル資金の一部の融資を手伝っていただきました。
私自身、40年近く事業を行っていく中で、商工会議所の青年部の活動を行ったり、五井支部の理事を行ったり、街づくり協議会という活動に参加もしました。現在は、女性起業家の集まりである「キャリサポ」の活動をサポートしたりもしています。そういったさまざまな活動をする中で、やはり変化は大切だと感じますね。行政や誰かに任せるのではなく、たくさんの人が協力して変化し続けなければいけないと考えています。そのためにも会員の皆さんがもっと商工会議所や産業支援センターを頼るようになってほしいと感じています。
地元である市原市がより良く変化してほしい
キャリオカというお店は、個人経営のお店だからこそ、地元の人が気軽に集ってもらえるような場所にしたいと考えています。料理というのは食材の組み合わせが重要です。それと同じくらいに、足を運んでくれるお客様同士を組み合わせることでお店自体が変化してきます。地元の食材とハワイの調理方法を組み合わせたのがキャリオカのメニューで、そこに集まる人々を組み合わせることがお店のパワーを生み出します。だからこそ、お店の足を運んでいただけるようなイベントも精力的に行っていきたいですし、お客様に満足していただけるようさまざまな取組みを行っていきたいですね。
そして、少しでも市原市が良くなるように頑張っていきたいとも願っています。街を変えるのは人の力であり、人をどれだけ満足させられるかということ。その目標に向かって、まずは自分が動いてみる。そしていろいろな人やモノを組み合わせていく。交流の中で刺激を得ながら、自分自身、もっと変化していきたいと考えています。
会社概要
【基本データ】
会社名:CAFÉ CARIOCA
住所:千葉県市原市五井東3-5-16
TEL:0436-23-0059
営業時間:11:00~22:00(21:30L.O)
定休日:毎週水曜日